2023/12/01

冬の庭しごと:ご自身で寒肥(かんごえ)をする方へ

 寒いっ!となると、思い浮かぶのは、

寒肥(かんごえ)

大寒1月20日から立春2月4日まで(2024年)が目安です。


日中の気温が10℃を超えない時期におこないましょう。
ただし、雪が積もった状態での寒肥はNG!
土の中に雪が落ちると、なかなか溶けず根を冷やしてしまいます



















庭好き、植物好きの方はぜひご自身の手で。
愛情あふれるステキな春の庭を心待ちに〜
いざ♪

【ご自身で寒肥をする方へ】

※2020年の記事をリライトしましたので、商品や価格は変更の場合があります。

☆準備
  • 穴を掘る道具(ex.スコップ、ローズスクリューなど)、メジャー
  • 手袋、防寒着
  • ホームセンターで手に入る「寒肥」用の商品
身近で手に入る寒肥の商品を挙げて説明します。
※他にも色々あると思いますので、参考に。

■ ペレットタイプ
※5kg入/袋で1000円ちょっと。2〜3kg入りもありました。
※この商品では、高さ1M以上の樹木には1kgの使用目安。
※腐葉土(←土壌改良ですね)や堆肥を混ぜてもよい、と記載。


































☆簡単な方法 
*樹冠(樹木の枝先の真下)を目安に、5~6か所に穴(隙間)をつくり寒肥する

① スコップ(小 片手で使うもの)を地面に差し込み左右前後に動かし、施肥用の隙間(深さ15~20cm程)をつくる

② ↑のペレット肥料であれば、紙コップ約1~2杯をいれ、土をもとに戻す

*お客様に添付し、「わかりやすい!」とお褒めの言葉をいただいた手書きメモ↓
クリックすると拡大します





















もう少し本格的に、
☆腐葉土なども混ぜる場合

①樹冠(樹木の枝先の真下)を目安に深さ30~50cm程の穴φ5-7cmを3〜6ヶ所掘る
※掘る作業が体力使います!
※深さはメジャーで測って確認を!

②穴に遅効性有機質肥料を施す
例えば上図のペレット肥料を使うなら、
樹高2-3Mなら、樹冠の下に深さ30cm、φ5cm程の穴を5か所
ひとつの穴に200g(紙コップ約2杯)を施肥する
※上記商品は樹高1M以上は1kgが使用の目安。



【参考】植木屋さんによる寒肥 兼 土壌改良 
事例:高さ3M程の生垣
2016.1.28撮影 前日は雪でしたが、この日は快晴

①樹木足元を中心に30cm程離れた位置に穴を掘る
②生垣なので、穴は等間隔
③深さは30〜60cm位 ※土の硬さにより異なります




















寒肥の適期は極寒ですが、作業すると体が温まり達成感もあります
\(^o^)/
手袋、防寒着をお忘れなく。


植木屋さんや造園業者さんへ依頼の場合は、
土の健康状態も考慮した寒肥をしてもらいましょう。

土壌の状態に応じたオリジナルブレンドのプロ仕様もみていて楽しいです。
オリジナルのをやってほしい、という方はお問い合わせください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

ガーデンデザイナー 宮森有子

心穏やかになれる、自然を暮らしのそばに

2023/11/23

地植えの植物がうまく育たない(T _ T)のはなぜ?

 植物の生育環境も調べて、水やりもキチンとしている。

なのに、うまく育たない。。というお声を聞くことがあります。


先日はお庭づくりを検討中で連絡をくださった方とお庭のアレコレを話し、

「適地に植えたリュウノヒゲがうまく育ちません」とのお悩みもうかがいました。

植物の手入れもされている方で、植物の植え替えなど、ご自身で工夫されてました。


おてあげです〜
おてあげです。。。









結論から言いますと、

目に見えていない土環境が原因の場合が多いのです。


降雨のあとに水がはけず、ひどい場合には何日も水溜りになる。

粘土質の地盤ではよくあることです。


対策としては、

・庭にある排水環境をコントロールする

・土の高低差をつけたり、花壇などの構造物で高くしてから植える

・土壌改良した客土部分をつくり、根が生長できる環境に植える

・湿った環境への耐性がある植物を選んで植える


楽しいワクワクのデザイン、地面から上だけではなく、

同時に土環境を整えることの大切さをこの頃は痛感しています。

目に見える地上の植物以上に土環境は重要です。

わかりにくい土環境ですが、

見積もり時には、確認をしてほしい。

客土や埋設物、土壌改良については費用面でも確認したり、

納得のいく選択してください。


工務店さんや建築の設計士さんからも

造園の金額がわかりづらいという声はいただきます。


動物も植物もふかっとした心地よい空間だと気分よくいられますよね^^

植物にとって、どんな環境が生育に適しているかを考える時、

ぜひ土にも注目してみてください。


専門の方に頼るのもアリ!です。

「草花は自分で植えるけれど、

庭の土台となる土や構造物、樹木は任せたい」という方は

一度、プロへ問い合わせてください。


まずはアドバイスだけでも欲しい!方は

有料となりますが、ぜひお問合せください。

お待ちしております^^

ミヤモリデザイン事務所


ガーデンデザイナー 宮森有子

MIYAMORI-DESIGN.COM