庭づくりの打ち合わせでは、
「庭の植物が安全かどうか、気になります」との声を聞くことがあります。
まだ小さいお子様がおられたり、
犬や猫がいるご家庭などでは当然のことと言えます。
自然との触れ合いを日常生活に取り入れる場合、
植物の扱いに注意しています。
こういうのがもっと欲しい、と思った本↓
「人もペットも気をつけたい 園芸有毒植物図鑑」
著:土橋 豊 博士(農学)
出版:淡交社
有毒部位や成分、人体への被害についても書かれており、興味深く読みました。
同時に、植える側の責任についても深く考えさせられました。
庭づくり・デザインをする立場として、安心して庭で過ごしてもらえることが大切。
お客様には施工前に植物リストも渡します。
もちろん、私も有毒植物がないかどうかを確認して、リスト作成しますが、100%大丈夫、とは言い切れない。なので、植える前に一緒に確認をしてもらい、説明をしています。
絶対にこの植物は安全です、とは言えないんです。
なぜなら、誰にとって安全なのかそうでないか、ということなのです。
植物の状態や生長過程によっても異なります。
例えば、
・ジャガイモの芽
丁寧に包丁で取り除くのは、周辺部に毒があるから、です。
・ブドウ
人が食べても大丈夫だけど、犬にとっては毒です。
お客様へは、絶対に大丈夫とは言えないけれど、今わかっている情報と、毒性があるかどうか調べても分からない場合は、その旨を伝えることにしてます。
公園でもよく見る植物の中でも、え!毒あるんだ!というものは、
・スイセン、アジサイ
車道の分離帯でみかけるものでは
・キョウチクトウ
調べてみると、毒性植物って本当に沢山あります。
このブログでは何を言いたいかというと、
植物には美しさもあるが、毒をもつものもありますよ、ということ。
こういう側面もあることを伝えるのも仕事の一部と考えるようになりました。
使い方によっては薬にも毒にもなる、ということ。
小さいお子様やペットがいるご家庭
そして、いろんな方が訪れる庭
様々な視点からデザインをすることを心がけています。
ガーデンデザイナー 宮森有子
心穏やかになれる、自然を暮らしのそばに
MIYAMORI-DESIGN.COM
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