2020/01/07

冬の庭仕事:寒肥(かんごえ)について 〜自分で寒肥する簡単な方法はありますか?〜

あけましておめでとうございます 

                2020

みなさま、いかがお過ごしでしょうか
庭や自然を通して出会った方々とのご縁を大切にし、
これからも精進してまいります^^























年末年始と暖かな日が続いていましたが、今日は午後から雨で寒くなってきました☃
そろそろ寒肥の時期ですよ〜

庭木の冬の管理:寒肥(かんごえ)の時期はいつ?

日中の気温が10℃を超えない日です^^

具体的には、
大寒1月20日から
立春2月4日までが目安

なので、急いでこのブログを書いてます^^;

植木屋さんや造園業者さんへの依頼の場合は、
土の健康状態も考慮した寒肥をしてもらいましょう。

そして、
庭好き、植物好きの方はぜひご自身の手で(^o^)
愛情をかけた庭はステキは春を届けてくれます♪


今回は
☆ご自身で寒肥をする方へ☆

ホームセンターで手に入る「寒肥」用の商品
をひとつ紹介します。
※他にも色々あると思いますので、参考としてご覧ください

■ ペレットタイプ
※5kg入/袋で1000円ちょっと。2〜3kg入りもアリ。
※この商品では、高さ1M以上の樹木には1kgの使用目安。
※腐葉土(←土壌改良ですね)や堆肥を混ぜてもよい、と記載



































< ご自身で行う簡単な方法 >
*樹冠(樹木の枝先の真下)を目安に、5~6か所に穴(隙間)をつくり寒肥する
①スコップ(小 片手で使うもの)を地面に差し込み左右前後に動かし、
施肥用の隙間(深さ15~20cm程)をつくる
②↑のペレット肥料であれば、紙コップ約1~2杯をいれ、土をもとに戻す

*お客様に添付し、「わかりやすい!」とお褒めの言葉をいただいた手書きメモ↓





















もう少し
<本格的に>
<腐葉土なども混ぜる場合>

①樹冠(樹木の枝先の真下)を目安に
深さ30~50cm程の穴φ5-7cmを3〜6ヶ所掘る

※掘る作業が体力使います!
※深さはメジャーで測って確認を!
↑薔薇の寒肥の穴掘り用としてネットで発見した道具ローズスクリュー便利そう!

②穴に遅効性有機質肥料を施す

例えば上図のペレット肥料を使うなら、
樹高2-3Mなら、樹冠の下に深さ30cm、φ5cm程の穴を5か所
ひとつの穴に200g(紙コップ約2杯)を施肥する
※上記商品は樹高1M以上は1kgが使用の目安。



【参考 植木屋さんによる寒肥 兼 土壌改良】 
高さ3M程の生垣
2016.1.28撮影 前日は雪でしたが、この日は快晴

①樹木足元を中心に30cm程離れた位置に穴を掘る
②生垣なので、穴は等間隔
③深さは30〜60cm位 土の硬さで異なる

























【注意事項】
※雪が積もった状態での寒肥はおこないません。
雪が穴に落ちて土の中で溶けず、根を冷やすのが良くないためです。





















冬のエクササイズとして寒肥に挑戦するのもいいですね!
穴を掘る道具(ex.スコップ、ローズスクリューなど)、メジャー、手袋
そして、防寒着をお忘れなく。


ガーデンデザイナー 宮森有子

心穏やかになれる、自然を暮らしのそばに

2019/10/17

落葉樹がメインの雑木の庭の紹介

↓は昨年の夏に完成し、
今年の5月と6月に撮影させていただいた写真です。









































落葉樹をメインにした雑木の庭は、秋になると少しずつ色づきはじめ、どこか懐かしくあたたかい気持ちにしてくれます♡

室内からの写真は↓ブログに掲載してます。
https://www.miyamori-design.com/2019/06/10/いがらしクリニック様のお庭の様子/

「心穏やかになれる、自然を暮らしのそばに」

庭の施工例は、ホームページもありますので是非ご覧ください。
(*˘︶˘*).。.:*♡

ガーデンデザイナー 宮森有子
MIYAMORI-DESIGN.COM

庭のプチリフォーム:今ある庭をお気に入りの場所にしたい方へ

庭をもっとお気に入りの場所にしよう



施工後、4年が経過したお客様のお庭をプチリフォームしました。

完成して数年が経過し、
手入れの不安、疑問点、もっとこうしたい!がでてきたとのことでした。

プチリフォームでは
お客様と一緒に庭仕事をしながら植物のあれこれを話したり、
事前に提案したプラン内容にそって、
植物を追加したり、既存植物を移植したり、間引いたり、
少し剪定したりetc しました。

お客様の曰く、^^
草花を中心とした「庭の交通整理」


「自分ひとりではここまでの内容はできなかったと思います」
とご感想をいただきました。

依頼前はご自身で植物の手入れや追加をしようと思っていたそうです。

イメージスケッチと植物リスト、そして見積書をもって
打ち合わせしました。

イメージスケッチ↓




そして、After写真(6月中旬)↓
増えすぎた宿根草を間引いたり、常緑の下草を追加しました




プチリフォーム前(4月中旬)↓
まだ芽吹いてない落葉の植物もあり、足元が寂しい


庭は日々成長し、
住まい手の暮らしに馴染んでゆく空間。

なので、
施工後の不安や疑問、気になることをしっかりサポートいたします。

高さやボリューム、全体のバランスを確認し、
ご要望をうかがってからプラン提案いします。


今回は施工の依頼をされたお客様の庭ですが、
新規の方も
どうぞ気軽にお問い合わせください。

ホームページのお問い合わせをご利用ください^^

このような方へ
☆植物の手入れをどうしていいか分からない
☆庭の雰囲気を変えたい!
☆変えたいけれど、どこから手を付けていいかわからない
☆樹木が大きくなりすぎた
☆枯れているかどうかみてほしい
☆とにかく庭のことを誰かに相談したい!見に来てほしい!
☆好きな植物を植えていたら、全体のまとまりがなくて違和感がある
など

メリットは、
★庭への不安が解消され、自分でできる手入れが分かるようになる(特に草花)
★話すことで、好きな庭がどういうものか分かる
★庭についての相談ができる、という安心感をえられる
★どの植物が必要か分かるようになる
★庭の「交通整理」をして気持ちよい空間がうまれる
★どんな植物を植えるとよいか、庭の特徴が分かる


※プチリフォームや庭づくりだけでなく、
庭を拝見しながら、ご要望に合わせたアドバイスもしています。
¥5,000~/2時間(2019.10.17現在)


毎日、目にする玄関先や庭をお気に入りの場所にしたい!
と思っている方、悩んでいる方、お待ちしております^^

お問い合わせ(←Click)

ガーデンデザイナー 宮森有子
MIYAMORI-DESIGN.COM

2019/10/16

目に見えない土の中:水と酸素

先週末の台風一過。
これ以上の被害がでないことをお祈り申し上げます。


施工させていただいたお庭の樹木は、この台風シーズン中はいつも気になります。

先日、お客様から
「台風の影響なくどの植物も元気です」とお知らせをいただき、ほっとしました。


気候風土をよんで、適したデザインを提案することを心がけています。

特に水の扱い、排水は重要。
水は植物にとって不可欠ですが、目に見えない土に含まれる水の動きと酸素、が大切です。















植物の調子がイマイチだな、と思う時は、土の状態も視野にいれるようにします。

目に見えない土を少し気にかけるだけで、植物が生き生きとしだします。

朝晩、冷え込むようなってきたので、そろそろ「寒肥のお知らせ」をお客様にだそうかと思っています。

因みに、寒肥は一番寒い時期で1月末〜2月初がおススメ。

ガーデンデザイナー 宮森有子

2019/07/19

「好きな庭をもちたい!」に応えたい

個人邸の庭の場合、

「好きな庭をもちたい!」というご依頼時の気持ちがスタート地点。

数年が経過して、

庭づくりをしてよかった、と思ってもらえると私はすごく嬉しい。

なので、
3年、5年、そして10年先の庭とお客様との関係も考えながら、デザインしています。















お客様からご依頼をいただき、デザインの打ち合わせから工事完了までというのは、庭という自然時間で考えると、ほんのわずかな期間です。その期間だけがよければいい、のではありません。
大切なのは、引き渡し後。

「庭の施工が完了した後、お客様に不安や心配をさせては意味がない」と強く思うようになりました。

これって当たり前のことなのですが、最近は特にそう思います。


自然ある暮らしを享受してもらうことが、庭づくり
















関わった庭は自分の子供のように常に気になります。

だから、うまく育っていると嬉しい。
お客様が愛情をもって育ててくださっていることは、庭をみるだけで伝わってきます♪

打ち合わせでは、どんな風に庭と関わり、どのくらいの手入れが必要か、かけられる時間や費用について聞くようにしています。

「お客様の中にある要望をいかに引き出して、庭づくりしていくか」
それがデザイナーの役割だと思っています。
で、+ α
美のエッセンスを加える。

そして、引き渡し後はお客様が庭を育て、自然を享受する。

「好きな庭をもちたい!」という方は気軽にお問い合わせください^^

時間もお金も使うのなら、お気に入りのものを一緒につくりましょう!

ガーデンデザイナー 宮森有子
MIYAMORI-DESIGN.COM

2019/07/12

梅雨時期に、オレガノ・ケントビューティーの香りはいかが?

先日、
伸びっぱなしになっていたオレガノ・ケントビューティーを
切り戻しました
オレガノ・ケントビューティ

オレガノ・ケントビューティの花束♡







































ついつい調子にのって切っていたら、
大きな花束に!

数分間の作業中に、とってもいい香りがして、どんよりしていた脳みそも体もスッキリ〜

雨がやんで、曇り空にになった日のわずかな作業で、凹み気味だった心が修正されました。

天気と一緒に気分の揺れやすいこの時期はいい香りの植物にありがとう、と言います^^

友達にこの爽快感を届けたい!と思い、インスタにも投稿してみました。

「庭で花を摘んで飾る、ってとても素敵だね」と嬉しいコメントが届きました。
ありがとう!

そう、本当に贅沢なことだ、と素直に思いました。

と同時に頭の中でつぶやくのは、「この時期は雑草もすぐに伸びちゃうんだよ〜。。。」

油断していると、あっという間に雑草が!増え、大きく育つんです〜〜^^;

この草取りが気分転換になるか、ストレスになるかは、庭の面積とその時々の心の状態によります。はい。

因みに、

オレガノ・ケントビューティーは高温多湿が苦手。

なので、鉢植えの方が適している、と思います。
↑湿度の高い関西では日光のあたる、風通しのよい場所で。

もちろん、地植えもダイジョウブですが、蒸れないように注意してください。

周りにある植物の香り、湿度の高いこの時期ならでは、の私の楽しみのひとつです。

石山寺駅の街路樹では、
クチナシの優しく甘い香りが漂っています(^^)♫

ガーデンデザイナー 宮森有子
MIYAMORI-DESIGN.COM

2019/06/26

これは雑草ですか?②〜好きな植物をそのまま楽しむ〜

昨日、お庭の施工後のアフターフォローについて書きました。

今回は、「雑草」と呼ばれる植物をそのまま楽しむ、
についてすこし書きます。
ハート型の葉が愛らしく、初夏の花も素敵です














↑のドクダミ
どうしてここに?という場所に繁茂したらとても困ります。
その場合は、全部抜きます。はい。

でも、
十把一絡げに根こそぎ雑草を抜くのではなく、
持ち主の好みにあうものはほんの少し残す、という選択もアリ。

その庭の味わい、そして持ち主の魅力になりますから。

粋だな〜と。

カタバミの花が可愛いから、
と雑草扱いせずに抜かずに楽しむお客様もおられます

写真:「野に咲く花」山と渓谷社 より






















先月、叔母の家では信楽焼の花器にドクダミが一輪、活けてあり、
「ドクダミの葉の形が好きやねん!」と申しておりました。

で、朝の家事のスキマ時間に、
私も真似してみた
ガラスに合わせたら
とっても涼しげ〜玄関が初夏モードに!
ちょっとテンションあがったわ♡





















カタバミやドクダミを一部残して楽しむお客様
そして、叔母の姿勢、

なんでもないものの中に美しさを見つけて愛でる、
という生き方は素敵。

何に美しさをみいだすか、その心が大切。

それは毎日を新鮮な心で楽しむ人の術なのかもしれません。

ガーデンデザイナー
宮森有子

MIYAMORI-DESIGN.COM